カヤツリグサ コゴメガヤツリ チャガヤツリ

初夏から秋の雑草

カヤツリグサ。
穂(小穂・花序)が四方に散らばってついている様子は、パチパチとはじける線香花火のよう。
子どもが小さいころは、カヤツリグサを手に持って「花火~」と言って庭を走り回っていたものです。
時にわんさかと大増殖しますが、なんだか憎めない雑草です

カヤツリグサとイネ科雑草

なんかいいですよねッ。カヤツリグサって。
スラリとした細くしなやかな葉っぱと真っ直ぐな茎。

カヤツリグサはオヒシバやメヒシバなどと一緒のイネ科のように見えます。でもカヤツリグサはイネ科ではなく「カヤツリグサ科カヤツリグサ属」。スゲやヒメクグの仲間です

イネ科の植物と違いカヤツリグサは 茎には節がなくて断面が三角形になっています。また、芽生えの頃の葉っぱが3方向に出てくるのが特徴です。茎は枝分かれをせずに スッと真っ直ぐ一本伸びていきます。その先に例の花火のような花をつけます。高さは30~50cmほどです。

さらに「カヤツリグサ科」の仲間は ものすごく多くて見分けがつきません
手元の「カヤツリグサ科ハンドブック」によると日本のカヤツリグサ科植物は26属500種が記録されているという事です。私ごときに区別がつくはずもございません。なので 最初からあきらめて「カヤツリグサ」とか「カヤツリグサの仲間」とか「多分●●●」とか書いてます。ツッコミはナシでお願いいたします

芝の中のカヤツリグサ?

カヤツリグサは芝生の中でもよく見かけます。

でも根っこは割と小さ目です。棒が一本立っているような感じです。高さも手ごろ。なのでとても草むしりしやすい雑草です
大繁殖さえしなければ駆除には そんなに手間がかかりません。

・・・するんですけどね。
大繁殖。

ウィキペディアによるとカヤツリグサとコゴメカヤツリは、世界各地の、畑地・湿性耕作地の重要な雑草もっとも被害の大きい雑草の一つだということです。
そして「コゴメカヤツリは水田で、カヤツリグサの方が畑地において重要である」と書かれています。

「重要な雑草」という表現についニヤリとしてしまいます。
ハハコグサとチチコグサの記事でも書きましたがウィキペディアさんの言い回しって時々面白いですよね。

つまり ホントのところは前回書いたオヒシバ&メヒシバよりも かなり困った雑草なんです。

でッ。

その大繁殖するカヤツリグサですが、今年も もちろん我が家の芝生の中で大繁殖する予定だったんです(←誰が予定を立てたんだ?)。

だからその記事を書こうと思ってたんです。

なのに。

大繁殖してません。。。芝生の中では。

でっ。

どこで大繁殖したかというと。

砂利敷きの場所( ̄▽ ̄;)!!ガーン
庭のカヤツリグサ2
庭のカヤツリグサ1
(2017年8月撮影)

そこはッ!去年コミカンソウが大爆発したから今年コミカンソウを観察しようと思ってたところなのにっ。

な 感じなので、「芝生の雑草」のひとつとしてカヤツリグサを書きますが、写真はすべて「砂利の中」です。砂利を芝生に脳内変換してお楽しみください。

カヤツリグサとコゴメガヤツリとチャガヤツリだと思う。多分。

先ほども書きましたが、カヤツリグサの仲間はハンパなく多い、しかも見分けが付きにくいんです。なので文一総合出版の「カヤツリグサ科ハンドブック」を片手に観察してみます。

7月末。
カヤツリグサの葉。葉っぱが3方向に出るのが特徴です。
カヤツリグサの苗

「コゴメガヤツリ」を発見したので見失わないように印をつけているところ(*^_^*)
コゴメの向こう側に普通のカヤツリグサが何本か見えます。
庭のカヤツリグサ3
その後 庭のアチコチにコゴメが出てきたので、これは全く無駄な作業になってしまいました。

収穫~

普通のカヤツリグサ
果期8~10月。高さ60cm。
カヤツリグサ

コゴメガヤツリ
果期7~10月。高さ50cm。
コゴメガヤツリ

チャガヤツリ?
果期8~10月。高さ50cm。
チャガヤツリ

アップいきます~
普通のカヤツリグサ
カヤツリグサの穂
カヤツリグサの花

小穂(花のカタマリみたいなの)がついている部分が枝分かれします。ウィキペディアでは「ブラシのよう」と表現されています。
いかにもパチパチと盛んにハジケル「線香花火」っぽいです。

コゴメガヤツリ
コゴメガヤツリの穂
特徴は
 ・カヤツリグサに比べて黄色っぽい
 ・小穂が軸にななめについているので全体にこじんまりとまとまっている
なので、雰囲気的に火をつけた直後の「まだハジケ方が少ない感じの線香花火」です。

チャガヤツリ(もしかしたらキハマスゲ)
チャガヤツリの穂
小穂が茶色っぽくて枝分かれしません。茶色っぽい?
赤褐色から褐色ならチャガヤツリなんですが…
「カヤツリグサ科ハンドブック」ではキハマスゲは「黄色から藁色」と表現されていますので そっちかもです。

というか どっちも外れてるかも。
何回見てもさっぱりわからないです。

カヤツリグサの根
カヤツリグサの根
引っこ抜くのは簡単です。ポンポン抜けます。大繁殖しなければ結構楽しい作業です。

カヤツリグサのドライフラワー

カヤツリグサはコップなどに入れておくだけで簡単にドライフラワーになります。
カヤツリグサをドライフラワーに
ユニークな形だし、時期的にもちょうどいいのでハロウィンの時の飾りに足したりしても面白いです。

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おわりに

楽しいですね~カヤツリグサ~
でもね~
カヤツリグサ科ってキリがなくて、迷宮にはまり込んで出てこれなくなりそうで怖いですね~
と言いつつ 散歩のたびにカヤツリグサの仲間を見つけてはちょいと穂先をつまんで持って帰ってます。庭にカヤツリ畑があったらあまりにおかしいかしら??とほのかに思案中。だったりして(*^_^*)

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