雑草に埋もれた芝生。
その芝生の雑草たちをひとつひとつ紹介していきたいと思います。
まず最初は、「シバ」って名前だけど「芝生」ではない「オヒシバ」と「メヒシバ」から始めます。
オヒシバとメヒシバの見分け方
オヒシバは漢字では「雄日芝」メヒシバは「雌日芝」と書きます。
両方ともイネ科の一年草です。
まずサックリとオヒシバとメヒシバの違いについてからいきますね。
穂の部分が太いのがオヒシバ。細いのがメヒシバ
株そのものが 放射状に大きくなるのがオヒシバ
細い茎を伸ばしながらが広がって行くのがメヒシバ
とてもわかりやすいです(*^_^*)
オヒシバの根
さて 芝生の中の雑草を抜くときに大事なのは「根っこの形」ではないかと思います。
オヒシバの根っこを引っこ抜いてみました。
びっしりと細かい根がついています。
夏の乾いた固い土に この根が張るとちょっとやそっとじゃ引っこ抜けなくなります。
なので別名「力芝(チカラシバ)」
もし根っこから引っこ抜きたいときは雨上がりがおすすめです。
土が湿った状態なら 意外と簡単にスッポリと抜くことができます。
ちなみに「シバ」という名前がついていますが芝生の代わりにはなりません。
オヒシバはそのまま放置しておくと周囲1mほど、高さ60cmほど大株に成長します。
それを引っこ抜くと大きな穴がポコンをあきます。
そのままでも、引っこ抜いても、庭でも、芝生でも
とにかく 大きくてジャマで見た目の悪い雑草です。
メヒシバ
一見繊細で涼しげなメヒシバですが、メヒシバは芝生の中ではオヒシバよりもずっと厄介です。
芝生だけでなく、ヒメイワダレソウの中でもクリーピングタイムの中でも、防草シートの上でも砂利敷きの庭でも。。。
とにかく どんな場所でも ものすごく迷惑です。
メヒシバも引っこ抜いてみました。
細い茎が地上を這い、茎の節から根を出します。
芝生の草むしりをしても たいていは細い茎が途中で切れてしまって根っこが残ってしまいます。
メヒシバは 株そのものは目立ちませんが 見えない場所で株が広がります。高さはオヒシバ以上です。80㎝くらいの高さまで大きくなります。秋になると、その大きくなった茎が倒れてしまい大変見た目が悪くなります。
まあオヒシバもメヒシバも一年草なので、秋になると枯れますが、枯れる頃にはすでにたくさんの種を蒔いていますので、必ず翌年もたくさんのオヒシバやメヒシバが芽を出します。
芝生の中のメヒシバとオヒシバ
オヒシバやメヒシバが はえている、という事は、そこに種がある、という事。
しかも。
多分。
大量の種が。。。
オヒシバもメヒシバも 小さいうちにこまめに草むしりをすれば、たいして大変ではありません。
でも しばらく雨が続いたりして 久しぶりに芝生を見るとトンデモナイことになっている。。。芝生アルアルですよね。
数が少ないうちに対処していれば被害も少なくて済みますが抜いても抜いても キリがないくらい生えてくるようになると手が付けられません。特に匍匐して広がるメヒシバは大繁殖してしまうことがあります。
草むしりできないくらいメヒシバが茂っている、除草剤で駆除したい、という時は芝生専用の除草剤を使うようにしてください。
シバキーププラスα、シバニードアップ、などがあります。
それぞれの特徴をあげておきますね
使える芝:日本芝
使用方法:粒をパラパラとまく
使用時期:3月~7月初旬。高温期は使用不可
適用雑草:一年生雑草 (雑草発生前~雑草発生初期)
多年生紅葉雑草・スギナ(雑草発生前~雑草発生初期)
その他の情報:他の芝生用除草剤では駆除しづらいメヒシバやスズメノカタビラ等のイネ科一年生雑草にも効果を発揮。予防効果と肥料効果が約3ヶ月間持続
使える芝:日本芝
使用方法:粒をパラパラとまく
使用時期:高温期・芝生が弱っているときは使用不可。草丈の低い時期に使用すること
適用雑草:一年生雑草 (雑草発生前~雑草発生初期)
多年生紅葉雑草・スギナ(雑草発生前~雑草発生初期)
その他の情報:効果は3か月持続。芝生内のメヒシバ、スズメノカタビラ等の一年生イネ科雑草や、オオアレチノギク、カラスノエンドウ等の退治に効果的
どちらも芝生が弱っているときには使えません。
特に次のようなときには使用しないようにしてください
芝生を植えたばかりの時
根切りをした前後
高温期や異常乾燥の時
おわりに
誰もが目にする雑草オヒシバとメヒシバ。もちろん芝の中だけでなく、空き地や道端でも普通に見かける雑草です。
良く育つけれど どちらも あまりワクワクしないのが難点です。という事で このふたつは駆除することにしました。メヒシバの草むしりは大変でした(´○`;
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