絶対禁止のヤブガラシの利用法。グランドカバーと緑のカーテン

ヤブガラシのグランドカバー 宿根草と二年生の雑草

よい子は絶対真似しないでね♪

ヤブガラシの繁殖力を利用できないかしら?と思ってしまったので、グランドカバーに挑戦(!)。何考えてるんだかの管理人の迷走記録です。

ヤブガラシはグランドカバーや緑のカーテンにしちゃダメです。

絶対禁止なヤブガラシの利用方法

我が家の庭の雑草として「大迷惑」なヤブガラシ。ツルは2~3メートルも伸びるので「いっそのことこれを利用してグランドカバーとかできない?」と思ったのは去年のことです。実際にやってみた結果としては「アリ」なんです。

ただし条件付きで・・・

●大型の蜂やアリが来ても気にならない>>ヤブガラシの花と蜜について

●根っこが広がってヤブガラシだらけになって構わない>>ヤブガラシの根について

●よじ登っていかないように常に監視する

うん。

無理だよね。

ハードル高いよね。

もうこれ以上この記事読む必要ないよね。

でも 書いちゃう♪

ヤブガラシのグランドカバー

ヤブガラシ。芽吹くころはまだかわいいけれど、成長スピードは早いです。

油断していると、生き物のように(生き物なんだけど)立ち上がり、ツルを巻きつけてはよじ登っていきます。よじ登るヤブガラシは元気そのものです。多分2階のベランダを超え屋根まで登っていくと思います。

このまま放っておくと とんでもないことになるので、まめに「いい子いい子」と寝かしつけてあげます。

すると地面におとなしく寝てくれます。

昨年もこの方法で放置でしたが、寝かせているとあまりツルの伸びは良くないようです。ある程度やってると立ち上がる努力もしなくなって そんなに暴れることもなく「いい子」のまま年末まで他の雑草から家周りを守ってくれました。

ヤブガラシは冬になると枯れますので、葉っぱが飛び散る前にと思って12月に入って、生え際から抜いて捨てましたが、ツルとポンポンと引っこ抜くだけなので、すごく簡単。ヤブガラシのツルは「茎が変化したもの」です。アイビーのように根っこが出ているわけではないので、壁にへばりついたり地面に根を張ったりしません。しかも抜いたヤブガラシは種も付いていないので、地面に置いたままでも危険がありません。

堆肥作りのスペースにポイッとほうり投げて終わりです。作業時間1~2分ほど。

で。

取り除くとこんな感じです(というか実際はまだ引っこ抜いていません。くるくるとまるめているだけです)

うちの庭のいたるところにはカタバミやスギナがはびこっています。が。ヤブガラシが覆っていた場所はさっぱりとしています。

ものすごくいい感じって思いません?

でも、ヤブガラシの根はちゃんと成長してるんです。
葉っぱが生きている限り、根っこは、家の下に潜り込み配水管の隙間を探して這いずりまわっているんです。恐ろしいです。

例えば、この写真に白く丸く見えるのは雨水枡です。

そして、雨水枡につながる赤線の部分には、黒くて網目状の、まるで巨大な鉢底網を筒にしましたみたいな排水パイプがあります。水はけの悪い土地なので、家を建てるときに埋めてもらいました。

この穴だらけの排水パイプにヤブガラシの根が入り込み、雨水枡にたどり着き、さらに・・・なんて考えると、怖いし(どういう妄想だ)。そして、それが何らかの理由で腐ってしまったら、腐食したものが大好物のシロアリがヤブガラシを伝ってやってきて家の中まで侵入したらって考えたら・・・ (どんな恐怖映画だ)。

ということで、ヤブガラシは今年限りにして全力で排除する方向に切り替えようと思っています。
◆ヤブガラシのその後の運命が気になる方はこちらから

ちなみにシロアリさんは、どんな場所にもいます。シロアリさんは腐った植物や「木」をせっせと分解してくれる自然界の掃除屋さんなんです。家の中に入ってこない限り害はありません。家の周りに腐った木材があったり、花壇から家の基礎まで「土の通路」があったりするとシロアリが入ってきやすくなりますので常にチェックはしておいてくださいね。

ヤブガラシで緑のカーテン

元気にドンドン壁をよじ登るヤブガラシ。壁面緑化とか緑のカーテンに利用できないか、というのも、グランドカバーと同じ理由であまりおすすめしません。

特に、蜜に集まるスズメバチが危険です。

スズメバチってミツバチを襲うよね。

ミツバチを食べるんじゃないの?

スズメバチって「肉食」だよね

花の蜜なんて吸わないよね

って思ってしまいそうですが、実は「肉食」はスズメバチの幼虫だけ

オトナのスズメバチは幼虫にタンパク質(昆虫など)を運び、そして幼虫から「栄養液」をもらって生きています。「栄養液」が足りないときは花の蜜などで補います。ヤブガラシの花は、花びらとおしべがなく蜜が吸いやすいのでスズメバチのお気に入りのようです。

船橋市のホームページでは「ヤブガラシとレットロビンは、巣が無くても非常にスズメバチが集まります。こまめに除草や剪定をすることをお勧めします」と書かれています。

壁面緑化や緑のカーテンを検討しているならヤブガラシ以外の植物にした方がよさそうです。

ヤブガラシの関連記事

①抜いても抜いても生えてくるのはどうして?
>>ヤブガラシの特徴。根っことツルについて

②葉っぱや花。かわいいんだけど実は・・・
>>ヤブガラシの葉と花と蜜

③ヤブガラシを育てるには?
>>ヤブカラシの苗。鉢植えでの育て方

④グランドカバーや緑のカーテンに利用したらどうなるの?
>>絶対禁止のヤブガラシの利用法。グランドカバーと緑のカーテン

⑤クルクル丸めると枯れるって聞いたんだけど・・・
>>ヤブガラシを巻くと枯れる?ぐるぐる巻きしてみた結果

⑥ヤブガラシの鉢植えにして育ててみました
>>ヤブガラシを鉢植えにする

 

おわりに

つまり。鉢植えにして花が咲く前に、つぼみの状態で切り落としてしまえば育ててもいいんじゃね?という結論にたどり着いたので、一株だけ鉢植えで育ててみることにしました。

根っこが鉢底の穴から出てこないように玄関脇のコンクリートの上に置けばいいよね。

鉢の大きさどうしようかなっ♪
どうやって仕立てようかなっ♪

楽しみな鉢がひとつ増えそうな感じです(*^_^*)

コメント

  1. より:

    ヤブカラシの魅力に取りつかれて栽培方法を探していたので、まさに天の恵みのような記事でした!
    どこへ行っても駆除駆除と、あんなにシックでお洒落なビジュアルなのに・・・と残念に思っていたので、丁寧で読みごたえのある内容に感謝しきりです。
    ・・・蜂が来てしまうのですね、これは要注意事項でした・・・知らなければ100%やってしまっていたと思います、ヤブカラシカーテン。
    花と実っぽいところが出来次第どんどん切ってしまえば湧かないものなのでしょうかね?
    浅学なのでトライアンドエラーですが、挑戦してみようかと思います。素晴らしいお話、ありがとうございました。

    • やよい より:

      砂様、初めまして!

      ほとんどコンテンツのないブログなのにコメントいただける日が来るとは思ってもいませんでした。

      もう 嬉しくてたまりません。ありがとうございます!

      結構おしゃれなヤブガラシ。良いですよね。私は大き目の鉢に植えようと思ったんですが、砂様はどんな風に育てるのでしょうか?

      いい方法が見つかったらぜひ教えてくださいね。

  2. usuge より:

    私もリクガメ飼育でヤブガラシ地植え育ててますが、思ったよりのびず(畑からでかい根塊掘りだしてます)
    何故か躑躅の下だとうまくいくんだよなぁ

    • やよい より:

      usugeさま はじめまして
      コメントありがとうございます。

      つつじの下が好きなヤブガラシですか?
      土質を選ぶのでしょうか?
      それとも 日差しや水はけにこだわりがあるとか?

      ヤブガラシ まだまだ奥が深いですね。

      ちなみにうちのヤブガラシは草ぼうぼうの中にいるのとか
      金木犀に絡みついているのとか、

      とにかく「絡んでいる」のがよく伸びているようです。

      わざわざヤブガラしを育ててるなんてリクガメちゃん幸せ者ですね。

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