スイバ。別名スカンポ。駆除しても駆除してもなくならない性質なので 毎年 うちの庭の定位置に陣取っている草です。
ひょろりと立ち上がった茎に とても小さな赤っぽい花をつけ、花後には 三方向に開いた平たい果実を付けます。
でもこのスイバ ドライフラワーにしてみると なかなかに華やかで繊細な趣のあるお花になりました。
スイバをドライフラワーにしてみた
スイバは草の生い茂る場所では よく見かける雑草です。スイバの花の時期は春から初夏。花後にはすぐ果実を付けます。なので収穫したスイバは 花(ほぼ枯れている)と果実が一緒に混ざっています。
これは これで面白いかなと この状態でドライにしてみました。
庭から切ってきたスイバの穂です。
太い枝から細い枝が出て花や果実がついています。
この細い枝を切り取って 長さをそろえます。
束ねて紐にかけておけば一週間ばかりでドライになります。
花器に挿してみました。
…なんか 雰囲気的に こんな感じじゃないですか?

それは、どうかな
私の脳内では こんな感じなの!
まるでネコヤナギとか

おい
啓翁桜とか

こら
ああ!なんて素敵!
スイバの特徴
ドライフラワーを飾って 気が済んだので スイバの特徴をざっとまとめておきますね。
スイバの名前の意味
スイバの名前は「葉っぱを噛むと酸っぱい」ことに由来します。写真の葉っぱをちぎって噛んでみると、かんきつ類のような酸味があります。当然甘みはないですが 酸っぱすぎなくておいしいです。
※酸味の強いのは 葉っぱの赤い部分です。スイバの赤い部分を利用すると赤くて酸っぱいジャムができます。
スイバの茎
スイバの根元のほうの茎です。
少し赤みがあります。
スイバの葉
次に葉っぱを見ます。
スイバの葉は 根元の方は葉柄が長く
上の方の葉の葉柄は ほとんどありません。
上の方の葉。
葉っぱの下の部分で茎をクルリと巻いてます。
葉っぱが出ている節のところも赤くなっていますね。
葉っぱの形は、矢の先端のような形です。
上の方の葉っぱも 下の方の葉っぱも 茎から切り離すと形は一緒ですね。
うちは ナメクジとかアオムシとか とにかく虫が多いので葉っぱがぼろぼろです。すいません。
スイバの花
スイバの花時期は 春から初夏あたりまで。
スイバには雄株と雌株があって、雌株の花の方が赤みが強く、雄株の花の赤みは ほんの少しです。
庭のスイバの全体写真を撮り損ねたので散歩途中で見かけたスイバの写真をアップしておきます。
スイバって ほんとに草むらとか 壊れかけているところとかがよく似合う。こんなに大きいのに 他の草に紛れてしまって 存在感が薄い気がします。
不思議な草です。
スイバとヒメスイバ
ヒメスイバはスイバよりも小型のスイバです。
スイバは1メートルほどになりますがヒメスイバは20cm~50cmほど。
根茎が地面を這って横に広がっていく性質があります。
葉っぱの形はスイバは 矢の先端のような形(矢じり型)ですが、ヒメスイバは 葉の葉柄に近い部分が横に広がっていてヒルガオの葉っぱのような形になってます。
スイバとギシギシの違い
さて 今回 ドライにしたスイバですが、似ているのがギシギシ。
と言っても スイバは春、ギシギシはそれより若干遅れて咲く雑草。イメージとしては夏の雑草かな、という感じです。
なんとなく咲いている時期とか雰囲気で見分けがつきますが、スイバとギシギシの違いもざっとまとめてみますね。
タデ科ギシギシ属の多年草
花 4月~8月
高さ 30~100cm
花色 淡緑~緑紫色
タデ科ギシギシ属の多年草
花 5月~8月
高さ 1~1.5m
花色 緑色
参考文献:西東社 野草・雑草の事典530
とにかく 夏の空き地で思いっきり目立つでかいのがギシギシです。葉っぱも大きいです。花は緑で、秋になると茶色に枯れます。赤くはなりません。


終わりに
あれ。スイバの全体像を撮るのを忘れてしまった、と思っていたら
後日 散歩途中でスイバを発見。
写真に撮ってアップしました。
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