4月の終わり頃からニワゼキショウの仲間の花が咲きます。ニワゼキショウは日光があたると花が開き夕方にはしぼんでしまいます。お庭で楽しむお花ですね。
花後はすぐに種を作りますのでとても良く増えます。そして意外と大きな株に育ちます。葉っぱが頑丈なのでグランドカバーとして使うこともできます。
ニワゼキショウの花と葉と根
ニワゼキショウ(庭石菖)はアヤメ科ニワゼキショウ属です。花と葉を見ていきますね。
ニワゼキショウの花
ニワゼキショウの花時期は4月末~6月ごろまで。花の色は赤紫。もう少し薄い赤紫や青みがかったものも見かけます。Wikipediaによると青みがかったものはオオニワゼキショウとの雑種だということです。簡単に交配するという風に説明しているサイトもあります。
ニワゼキショウの花は スッと真っ直ぐな茎の上に乗っかっていますので 小さな花ですがとても目立ちます。
目立ちますが、花が咲いている時間が短いのが残念なところです。
花が開くのは 日差しが十分にあたる時間帯~陽が陰るころまで。夕方にはしぼんでしまいます。しぼんだ花は果実になります。
ニワゼキショウの葉
ニワゼキショウの葉は細長く固い葉です。株が小さなころはスッと縦に伸びます。お花の雰囲気とマッチして とてもいい感じです。
株が大きくなると何枚もの葉が地面近くに重なるようになります。
ニワゼキショウの根
ニワゼキショウの根は、こんな感じ。もしゃもしゃっと細い根がついています。
アメリカフウロのように太い直根がぐっさりと地面に突き刺さってさらに横にも細い根が広がっているわけではありません。
なので小さな株の時はポンポンと軽く抜くことができます。 大きな株になってもこの部分が大きくなるだけなので意外と引っこ抜きやすいです。
ニワゼキショウの種と根
ニワゼキショウの花もかわいいけど・・・
この種!正しくは「果実」ですが可愛いですよねっ!。
小さな数珠玉みたいですよねッ!。
果実から種がこぼれるとそこからまたすぐに芽が出ます。とにかくそのサイクルが短いので繁殖のスピードも早いです。
ニワゼキショウの駆除
ニワゼキショウを増やしたくない場合は、花を見かけるようになる前のできるだけ小さいうちにドンドン除草しておいた方がいいです。
小さな間は根も小さく引き抜きやすいので増やしたくない場合は、まめに引っこ抜くことをおすすめします。
ニワゼキショウを栽培と増やし方
ニワゼキショウの育て方は簡単。陽当たりの良い場所に植えれば完全放置で大丈夫です。もし夏や冬に枯れても次の年には また生えてきます。
かなり雑に植え替えしても全然平気な強いコです。ニワゼキショウの花を見つけて「移植したい」と思ったら こんな感じで引っこ抜いて地面に放り出して水をかけておくとそこからむくむくと育ってきます。土質もあまり気にすることはないと思います。とにかく土さえあれば元気に育ちます。
もちろん種をとって種まきをする方法もあると思いますが、そこまで繊細な花でもないので 引っこ抜いた株に種がついていれば勝手に増殖します。
春 見かけた小さな株も夏には大きくなりますので株分けもできます。こちらも雑に半分にちぎって大丈夫です。
ニワゼキショウのグランドカバー
この小さなニワゼキショウ。このまま大きくならなければかわいいんですけど。夏にはかなり大きな株になってジャマになってきます。
でもッ!
ニワゼキショウの葉は横に広がりますし、なかなか丈夫なのでまとめて植えておけばグランドカバーの代わりにもなるんです。
うちの庭には、スギナ・ヨモギ・ヤブカラシ・ワルナスビ・ドクダミなどの厄介な雑草が多くて弱り果てていますが、ニワゼキショウはそんなツワモノにも負けないくらい強いです。
いまだ 庭つくりの最中なので、とりあえずツワモノ軍団に対抗するためにもニワゼキショウを見かけたら所定の位置に移動してもらってます。
芝生の中のニワゼキショウ
ニワゼキショウの利用方法をもうひとつ紹介!
うちはニワゼキショウは芝生のアクセントにと思って育てています。
常緑なので 冬に間違えて引っこ抜くこともないし年々大きな株に育っています。


おわりに
昨年の夏は ものすごい猛暑でした。しかも雨が降らなくて庭も畑もカラカラ。野菜も果物も全滅・・・なんて近所の方も言っていました。
我が家も庭の植木鉢と芝生と苔には水遣りをしていましたが、南向きの真砂土の庭なので庭全体は 本当に砂漠のようで。雑草もまるで天然のドライフラワーのようにカサカサと枯れていました。
当然ニワゼキショウもいつの間にかいなくなっていました。なので、今年また最初から育て直しです。
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