雑草が生える時期。花の季節と増え方。

ヘビイチゴの実 まとめ

気が付けば草が生えている。

最初は雑草がないはずの場所でも 気が付いたら雑草だらけになったり

キレイに除草したつもりなのに ひと雨降れば スギナやドクダミがはびこっていたり。

いったい どうして草が生えるのか。
いつごろから生えているのか。

雑草の一年をまとめました。

雑草が生える時期

雑草の季節って いつごろがスタートだと思いますか?

春の雑草は秋に芽吹く。
秋の雑草は春に芽吹く。

鶏が先か卵が先かみたいなもので
めぐる四季の中に「スタート」なんて存在しないのかもしれませんが

でも

実際に 雑草を見ていると
どうしてもスタートは「秋」ではないかと思えてしまいます。

下の写真は11月中旬に撮ったものです。
秋の雑草
まあ

よく見る ただの雑草の風景です。

いろんな雑草がごちゃごちゃと生えていますね。

写真では 夏の雑草や秋の雑草 つまりツユクサやエノコログサ、イヌタデ、メヒシバ、オヒシバなどが枯れ始めています。

そして 春の雑草が小さな芽を出しています。左下にはホトケノザのピンク色の花も見えます。

もう少し寒くなると
夏~秋の雑草は すっかり枯れて
春の雑草の芽が 段々に増えていきます。

小さな春の雑草の上には 枯れた秋の雑草が ふんわりとかぶさっているので
冷たい風が吹いても平気!
霜が降りても大丈夫!

この「スタートの時期」に芽を出し始めるのは、

ハルジョオン
ハハコグサ・チチコグサ
キュウリグサ
ホトケノザ
ヒメオドリコソウ
マツバウンラン
キキョウソウ
ハコベ
ツメクサ
ナズナ
タネツケバナ
カラスノエンドウ
イヌノフグリの仲間
ニワゼキショウ
イネ科の雑草
ノミノツヅリ・ノミノフスマ
などなど とても多いです。

秋に1メートル以上に伸びたヨモギも 伸びた分が枯れてしまって、小さな苗の状態で冬を越します。

園芸種の花にたとえると
パンジーを咲かせようと思ったら
夏の終わりに種を蒔いて
秋に苗を育てて
冬頃に定植して
年末~春に花を一杯咲かせる、みたいな感じです。

雑草の花の季節

小さな株のまま チラホラとささやかに花を咲かせながら寒い冬を越した雑草たちは 暖かい日差しが届くようになると一斉にグンと育ちます。葉を茂らせ花を咲かせ、種を作ります。

ツクシホトケノザ、ハコベ、ナズナ、タネツケバナ、オオイヌノフグリ、ハハコグサキュウリグサカラスノエンドウ、ノミノツヅリ、ノミノフスマなどは特に早いです。

春の雑草は細い茎に小さな花をつけるものが多いです。
そして とにかくたくさん咲きます。
繊細ですが 賑やかな印象です。

ヘビイチゴカタバミの花も咲きます。

そうして 春の花が咲いている根元では 夏~秋の雑草が芽を出し始めます。


写真の黄色い花はヘビイチゴの花です。
スギナとヘビイチゴとヨモギの隙間から
夏から秋にかけての雑草ツユクサ、エノコログサ、イヌタデなどが芽を出しています。

繊細で賑やかな春の雑草がいなくなり
梅雨のころからは

ワルナスビ
ドクダミ
ツユクサ
セイタカアワダチソウ
ブタクサ
イヌタデ
エノコログサ
コミカンソウ
コニシキソウ
スベリヒユ
ヘクソカズラ
メヒシバ・オヒシバ
カヤツリグサ
メマツヨイグサ
ヨモギ

など 大きくてしっかりとした夏~秋の雑草が花を咲かせます。
7月草むらの庭

雑草が終わる季節

花が咲いているということは 種ができるということ。
種は
アリや虫が運び
鳥が運び
風が運び
人の靴について運ばれ
車のタイヤについて運ばれ
雨に流されます。

また 土の中にも最初から たくさんの雑草の種が含まれています。

そして 翌年も芽吹き花を咲かせます。

ドクダミ、スギナワルナスビセイタカアワダチソウヤブガラシなどは 根っこが残っているので 毎年元気に伸びてきます。

カタバミヘビイチゴチドメグサ、は一年中見かける雑草です。

さて
雑草のスタートは秋なので
雑草のゴールも秋。

木々の葉が枯れて落ちて
2メートル近いイネ科の草が枯れて倒れて
電線にまきつくクズの葉がぼろぼろになって飛んでいく

ひとまず雑草の季節もおしまいかな、とそんな風に思ってしまいます。
終わり、というより「お休み」ですかね。
温かい枯葉や枯草の下で 次の季節を待っている感じ。

あ、雑草を食べたい人はこの寒い季節がおすすめです。

若くて柔らかい芽を摘んで 天ぷらやおひたしに
「春」の香りがすると思います。

レシピを紹介している記事はこちらから。
ツクシの佃煮と天ぷら
雑草の中には食べると危険なものもあります。食べられるかどうかわからない雑草は食べないようにしてくださいね。

おわりに

管理人は九州に住んでいますの 雑草の季節も九州のものです。

余談になりますが
「そもそも 雑草とはなんなのか」ということについて少しだけ。
まあ ひとことで言うと「不必要な植物」が雑草なわけですが。

例えば うちの庭のヘビイチゴ・苔・ドクダミ。
もともと庭に勝手に生えていた雑草ですが 私はグランドカバーとして使っています。

イヌタデ(アカマンマ)やエノコログサ(ねこじゃらし)は 秋のアレンジメントには欠かせないので 絶対になくすことができません。

イネ科の雑草はドライフラワーにおすすめ。
ハロウインやクリスマスだけでなく お正月にも活躍します。

土筆やヨモギも毎年の季節の味覚。

そう考えたら 普通「雑草」と言われている植物もなかなかいいものです。

反対に駆除しても駆除しても芝生の中からなくならないセダムは もともと園芸店で買ってきたものですが、私にとっては「雑草」です。

「お金をかけたもの」とか「園芸種だから」とかではなく
庭の中で不協和音を奏でるもの。違和感があるもの。
あとは ここ大事ですが「自分が好きな植物かどうか」
これって かなり大事だし
自分の庭の雑草がどれなのかは自分で決めればいいのではないかと思うんです。

自分の庭なんだから 自分の好きなものばかり揃えてみたいですよねッ

と 草むしりをしない言い訳を今日も積み上げている管理人です。

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